沿革・基本方針

昭和24年 5月 大分大学(学芸 学部、経済学部)設置
昭和44年 4月 旦野原地区に大学統合移転を完了
昭和47年 5月 工学部設置
昭和49年 4月 化学環境工学科として設置
昭和54年 4月 大学院工学研究科(修士課程)設置 (平成7年4月博士前期課程に改組)
平成4年 4月 化学環境工学科を応用化学科に改組
平成7年 4月 大学院工学研究科 (博士後期課程)設置
平成11年 10月 大学院棟に化学実験室が完成
平成15年 10月 新「大分大学」設置
平成22年 10月 応用化学本棟の耐震工事完了
平成26年 4月 大学院改組(予定)

応用化学科基本方針

 1.世界水準の研究と教育を行う
2.世界のどこでも行われていない独自の研究を行う
3.環境保全やエネルギー開発、人類生存に役立つ機能性材料の研究と教育を行う

研究例(詳しくは 研究室一覧 より構成と研究分野をご覧ください)

膨張化炭素繊維を用いた高容量電池の開発(豊田教授)
膨張化炭素繊維を用いた高容量電池の開発(豊田教授)

 グラファイトなどを利用した電池開発がさかんに行われている。しかし合成繊維を炭化して膨張化した特殊な微少炭素繊維はコンデンサーの様に多量の電子を 収容することができる。これを利用した高性能,高容量の夢の電池の開発を行っている。

←膨張化炭素繊維活性炭よりも高い容量を示すキャパシターの作製に成功

 
分子の能力を引き出して高機能性マテリアルを作る(氏家教授)
分子の能力を引き出して高機能性マテリアルを作る(氏家教授)

 次世代のソフトマテリアルの開発を行っている。特異な組織形成を示すイオン性液晶や機能性高分子などを合成し、その用途開発をする。

液晶の示す光学模様(偏光顕微鏡観察,×400)→

 
超高圧下における化学反応の解明(大賀教授)
超高圧下における化学反応の解明(大賀教授)

 多くの化学反応は液体媒体(溶媒)中で行われる。液体の静的な性質に基づいた溶媒効果の研究は数多く行われてきたが,溶媒分子と反応分子の動的な相互作用 に関しては未だ明らかにされていない。我々の研究室では高圧力を利用して実現できる超高粘性環境における反応特性を調べることによって,化学反応における 溶媒の役割を明らかにすることを目指している。

高圧下(~6,000気圧)で紫外可視吸収スペクトルを測定する装置→

 
柚子の皮にはぜん息、アトピー性皮膚炎などⅠ型アレルギーの〈マウス〉のIgE値を減少させ、症状 を緩和する有機分子が含まれています(石川教授)
柚子の皮にはぜん息、アトピー性皮膚炎などⅠ型アレルギーの〈マウス〉のIgE値を減少させ、症状 を緩和する有機分子が含まれています(石川教授)

 柚子果皮中の抗アレルギー成分が油溶性であり、それを合成することも本学科でできています。その類似体の開発も行っています。これら柚子果皮を大量に食べ ることは困難ですが、地域の資源である柚子の皮を高濃度に溶かした、爽やかで、レモネード風味のおいしい飲料を地域の産業・経済と連携して開発、商品化し てます。

←(株)つえエーピーで製造販売。柚子果皮を高濃度(一日分30mLに約1/4個分の果皮)に含んだ大分大学ロゴ入り飲 料。2009年上市。

 
抗体でありながら抗原を酵素のように分解する「スーパー抗体酵素」の開発(協力講座 一二三教授、宇田客員教授)
抗体でありながら抗原を酵素のように分解する「スーパー抗体酵素」の開発
(協力講座 一二三教授、宇田客員教授)

 これまでになかった全く新しいコンセプトの医薬品開発を目指すと共に、機能性食品や病気予防の観点からの研究への展開。

エイズウイルス外膜タンパク質gp41を破壊した「スーパー抗体酵素」41S-2-Lの立体構造モデリング (標的タンパク質を破壊した世界最初の例)→

 
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